「人と会うのもイヤ」なうつ病の人のために開発されたゲームが話題

0121若者のうつ病を治すために、オークランド大学の研究チームが開発した『SPARX』というゲームが話題となっています。

ニュージーランドでは、政府主導で青少年のメンタルヘルスに取り組んでおり、このゲームの開発もサポートしています。研究チームは、うつ病の人がなかなか病気を治せない原因の一つとして、「相談しにくいこと」を指摘。病院に通うのに周囲の目を気にしたり、プライバシーが守られるか不安だったり、またカウンセラーやセラピストと会うのさえゆううつだったりと、何かとハードルが高いうつ病の人が病気を改善するには――という目的でつくられたのが、このゲーム。プレイヤーは自宅で好きな時間にゲームをするだけです。

ゲームは、ファンタジー系のRPG。プレーヤーは戦士となって、悲観と絶望に満ちた世界を救うことが目的です。カウンセリングやセラピーはありませんが、認知行動療法(CBT)にもとづき、否定的な考えや感情に対処し、どうすればいいか考えることを学んでいく内容になっています。
3Dのアニメーションで、アバターを設定し、ゲームをすすめるなかで問題解決はもちろん、リラックスして行動的・前向きになり、さらに社会的スキルも磨かれるそうです。

オークランド大学によると、この『SPARX』は広くニュージーランドの若者を対象にテストされ、軽度から中等度のうつ病に効果的な治療法であることがわかっており、英国の医学雑誌でも、不安を解消し、生活の質の改善をもたらすなど、「臨床的に有意」にうつ病の減少がみられたことが報告されています。

将来的にはスマホでの公開も視野に入れているとか。気分が落ち込んだり、ストレスから抜けられずにいる人の手助けになりそうです。