無気力、イライラ、憂鬱……その不調、もしかしたらアレルギーかも? 遅れて発症する「遅発型アレルギー」とは

卵

花粉症、アトピー、卵や乳製品などの食べ物、金属等、アレルギーは多種多様。厚生労働省の報告書によると、今や日本人の約2人に1人がアレルギー持ちで、アレルギーを持っている子供たちも年々増え続けています。

■アレルギー症状が起こる仕組み

アレルギーというのは、花粉や乳製品など、本来無害なものまで、“異物”と判断して排出しようとすること。アレルギーを発症させる原因物質“アレルゲン”に含まれる糖タンパク質が「IgE抗体」という抗体をつくり、アレルギー症状が起こるのです。特に食物アレルギーの場合、命にかかわる“アナフィラキシーショック”を引き起こすことも。

アレルギーになる人とならない人の違いは、生活環境やストレス、アレルゲンに接する頻度など、さまざまな要因が関係してきます。田舎の人に花粉症の人がいない、といいますが、実際に、家畜を飼育している農場の近くで育った子供は、都会で過ごした子供にくらべてアレルギー発症率が低かったというデータがあるそうです。

■「遅発型」アレルギーとは

そんなアレルギーといえば、食べると5分~2数時間以内に、「IgE抗体」によってかゆみ、むくみ、蕁麻疹、呼吸困難などの症状が出る「即時型」が一般的。しかし最近注目されているのが、「IgG抗体」によって引き起こされる「遅発型」アレルギー。これは即時に症状が出るというわけではないため、原因を特定しにくいのが難点です。

「遅発型」アレルギーは、食物を摂取後、数時間から数週間後に症状が出現する食物アレルギーや、アクセサリーをつけて24時間以上たってから皮膚がかぶれる金属アレルギーなどがあります。即時型アレルギーのように命に関わるような重篤な症状が現れることは稀。全身疲労感、にきび、めまい、無気力、イライラ、集中力低下といった症状が、実は遅発型アレルギーが原因だったという症例が報告されているそうです。食物アレルギーだと思っていたら、銀歯が原因だった…なんていうケースもあるのだとか。

通常、アレルギー検査というと「IgE抗体」検査を指すため、遅発型アレルギーを調べようと思ったら、「IgG抗体」検査をおこなっている医療機関に問い合わせる必要があります。また個人で郵送検査キットを購入すれば、米国のUS バイオテック研究所が診断してくれる(「IgG96スタンダード・フード・パネル(日本)」/2万6600円)というものも。

たっぷり寝ているし、ストレスもないのに、なんだか体の不調がある……という人は、隠れアレルギーかもしれません。気になる人は、一度調べてみても良いでしょう。