歯科医院のガムって、どこが違うの? キシリトール、リカルデント、ポスカムの違いを解説

ガム
“虫歯にいい”として、広く知られるようになった「キシリトール」。でも、実際、何がどう虫歯にいいのでしょうか? また、ガムは歯医者さんにも売られていますが、市販品との違いは?
さらに、何分噛めばいいのかなど、ガムにまつわる疑問について、解説します。

■虫歯になりにくい「キシリトール」 

キシリトールとは、白樺やかしの木などの原料から造られる天然素材の甘味料です。砂糖と同じくらいの甘みがあり、カロリーは砂糖の70%ということから注目され、「虫歯になりにくい」として有名になりました。

また、歯科用のキシリトールガムと市販のキシリトールガムは、キシリトールの含有量が異なります。ロッテの歯科用のガムにはキシリトールが100%使われていますが、市販のガムの甘味料はキシリトール100%ではありません。

・歯科用キシリトールガムの特徴
矯正装置や義歯にくっつきにくいガムベースを使用。市販品の2倍の固さで、咀嚼力を鍛えます。

また、口の中の酸が歯のエナメル質(歯の一番表面の組織)の内側からカルシウムやリン酸などを溶かし出し、初期虫歯の状態になることを「脱灰」といいます。この「脱灰」を修復する「再石灰化」をうながせば、初期虫歯の自然治癒が期待できます。

ロッテの歯科用キシリトールガムでは、再石灰化増強成分を多めに配合。歯の主成分であるリン酸カルシウムとフノランを市販品より多く配合しています。

■初期虫歯を修復する「リカルデント」

リカルデントは、牛乳タンパク由来の抗う蝕性物質。
キシリトールのように代替甘味料ではないので、「虫歯になりにくい」ことを目的とするのではなく、歯の石灰化を促進する成分CPP-ACPにより、初期虫歯のカルシウムが溶け出した状態を修復する再石灰化の効果があります。

この再石灰化の促進はキシリトールの約2倍といわれ、歯科医院で販売されているリカルデントガムのなかには、市販品の2倍のCPP-ACPが配合されているものもあります。

■口内環境を整える「ポスカ」

江崎グリコは、歯科専用ガムとして「POs-Ca」を展開しています。これは馬鈴薯でんぷんから作られたリン酸化オリゴ糖カルシウムで、歯の再石灰化に効果があるとされています。

ポスカは、一般的なカルシウムと比べ、とても水に溶けやすいカルシウムです。このため、唾液中にポスカが溶けやすく、歯垢の原因であるプラーク内のpHを中性に近づけ、また唾液中のカルシウム濃度が増えることで再石灰化効果が高まります。
噛むことで、口内環境を整えることができるガムといえるでしょう。

■ガムを噛むタイミングは?

あまりこだわる必要はありませんが、歯質を強化するなら歯磨き後が効果的。
また、唾液の分泌が減る就寝前に噛むことも、虫歯予防には効果的です。

■噛む時間は?

キシリトールの場合、成分はおよそ数分で流出しますが、よく噛んで、唾液をたくさん出すことも、むし歯予防に大切なこと。味がなくなってもそのまま5分~10分噛むほうが良いようです。

いずれも口内環境のためには、続けないと意味がありません。
気分転換としてガムを噛むなら、なるべく虫歯になりにくいキシリトール、虫歯修復や口内環境の改善のためにはリカルデントやポスカが良いようです。