あの健康食品はどうなった! 紅茶キノコ、「Kombucha」としてアメリカのセレブの間で再流行

オシャレなドリンクとして復活している「紅茶キノコ」

オシャレなドリンクとして復活している「紅茶キノコ」

健康食品にもさまざまなブームがあるが、1970年代に一世を風靡した健康食品があった。その名も「紅茶キノコ」。

ブームを知っている方にとっては説明するまでもないが、ご存じない方のために解説すると、紅茶キノコとは、“キノコ”という名前は付いているものの、いわゆるキノコではない。
紅茶に砂糖と、酢酸菌や酵母類などの微生物でできたゲル状の物質(これがキノコのように見えるのでその名が付いたようだ)を入れ、それを培養した液体を飲むものだ。

友人知人、職場の同僚や近所の人などから入手した紅茶キノコを、各家庭が数日から数週間かけて「育て」て、できあがった液体を飲むのが当時のスタイルだった。

紅茶キノコの原産は、モンゴル。シベリアのバイカル湖畔にある「長寿の村」で長い間飲まれているとの触れ込みで、健康にいい飲み物として1975年頃に爆発的なヒットとなった。
ブームのきっかけとなったのは、1974年に出版された『紅茶キノコ健康法』(中満須磨子著・地産出版)。その後テレビや週刊誌、新聞などがこぞって紅茶キノコを取り上げることで、ブームは加速していった。

1975年といえば、光化学スモッグや食品添加物の問題などが関心を集めていた時代で、各家庭で酵母を培養して飲むという「天然・自然」な健康法が、当時の人々に受け入れられたのだろう。元祖・酵素ドリンクといえるかもしれない。

紅茶キノコは高血圧や肝臓の病気、胃腸や水虫にも効果があるとうたわれ、当時の週刊誌では芸能人や有名人などの体験談が数多く掲載された。しかしその後、培養の際に雑菌が繁殖する可能性を指摘する意見が出るなどしたせいか、ブームは急速に下火となり、世間からは忘れ去られた存在となっていった。

■アメリカ・セレブの間で再ブーム!

ところが、この紅茶キノコは、思わぬところで名前を変えて再びブームとなる。

今、アメリカをはじめとした各国で、健康ドリンクの「Kombucha」が、大人気なのだ。試しにAmazonで検索してみると、さまざまなフレーバーの商品がヒットする。発端は、アメリカのセレブたちの間。改めて「紅茶キノコ」の良さを見なおしたところ、酵素や乳酸菌などが含まれており、「デトックスに良い」「免疫力が高まる」「美容に良い」などとして、もてはやされているようだ。

日本に「Kombucha」ブームはまだきていないようだが、健康ケアの基本は、“確かなことを、続けること”。さまざまな健康食品が今年も登場することだろうが、ブームに踊らされることなく、自分に合った健康法かどうかに気をつけながら取り入れたいものだ。