【最新研究】「ダイエットアプリ」はほとんど役にたたない!? 「DLして安心」してしまいがち

ダイエットアプリ

2012年12月、アメリカのノースウェスタン大学が、スマートフォンのダイエットアプリには減量効果があるという調査結果を発表。肥満の男性からなる2グループにおいて、一方には食事と運動の記録を紙に書いて報告させ、もう一方にはアプリでそれらを記録して報告させた。すると半年後、前者の体重はほとんど変わらなかったのに対し、後者は平均約3.9kgの減量に成功したのだという。

確かに、日本でもダイエットアプリは人気がある。その機能は、記録するだけのものから、メッセージが送られてくるもの、ユーザー同士がダイエットの報告をし合うものなど多種多様。レコーディングダイエットという位置づけのほか、人に報告することで、モチベーションアップに繋げるというわけだ。

しかし2013年10月、米国マサチューセッツ大学は、ダイエットアプリは、ダイエットに取り組む人に対する“戦略”が不足しているという研究結果を発表した。

これは、『米国予防医学雑誌』に発表されたもの。同大学医学部准教授パゴト博士は、「ダイエットアプリが実装している、減量のための行動戦略は、極めて限られた範囲のものに過ぎない」と指摘。「ユーザーに、減量行動を守らせたり、モチベーションを高めたりするような戦略がしばしば欠けている」とした。

博士らは、市場で人気のある30個のダイエットアプリについて、“減量行動”のための戦略として、20項目を調査。この項目は、もともと科学的根拠を基にした糖尿病予防計画の疾患管理センターで、患者の体重約2~3kgの減量を目的とし、行動を変化させるようにつくられたもの。変化させる行動とは、意志のコントロール、ストレス軽減、(悪習慣の)再発防止などだ。

すると、ほとんど、あるいは全く含まれていなかったことが明らかに。30個のうち、28個のアプリにおいて25%以下。それ以外の2つのアプリでさえ、20項目のうち65%しか含んでいなかったという。

ただし技術的には、興味深いアプリが多いのは事実。例えばスーパーで使われるバーコードスキャナを用いて製品の栄養情報が即時に得られるもの、ユーザーがお互いにメールやテキストリマインダなどで励まし合い、支援し合うSNS、計画的に運動しながら食事摂取をおこなうためのカレンダーなどだ。しかし博士は、

「次世代のダイエットアプリには、毎日の食事を入力し、目標を持って順調に進むことがあまり得意ではないユーザーを助ける行動戦略を含めてほしい」

と結論づけている。つまり、記録すること自体が苦手な人が、どうしたら記録する気になるか――というようなこと。ダイエットアプリをダウンロードしたのはいいけれど、使い続けられず、すっかり放置…なんていう人も多いだろう。“三日坊主”まで世話してくれるアプリの開発に、是非期待したい。