鉄、貧血予防がかえって老ける原因に!? 摂りすぎると「体内で錆びる」説

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「女性は生理があって貧血気味だから、鉄分をとらなくちゃ」――とは、よく耳にすること。でも、最近では鉄分の摂り過ぎはNGということがいわれています。

どうしてこのような“鉄分摂り過ぎ問題”が指摘されるようになったかというと、一因はサプリメントの存在。「鉄が不足しているから、サプリメントで補わなくちゃ」という意識は良いのですが、食事と違って“食べた感”がないため、ついついたくさん摂ってしまいがち。なかには“まとめて●錠飲もう”なんていう人も!? 絶対やめて!

では、そもそも、“鉄のはたらき ”ってなんだっけ? というところから。

血液中の鉄は、7割が赤血球の中の「ヘモグロビン」や筋肉中の「ミオグロビン」に存在。「ヘモグロビン」では主に全身に酸素を運んでいます。残りは体細胞の活性化を担う酵素の材料として使われるほか、肝臓や脾臓、骨髄、筋肉などに「貯蔵鉄」として蓄えられます。

■体内の鉄が不足すると……

鉄が不足すると、赤血球の中のヘモグロビンが減って赤血球の数が減るため、酸素の供給が十分にできない状態となります。これを「鉄欠乏性貧血」といいます。集中力の低下や、頭痛、食欲不振などの症状があります。また、筋肉中のミオグロビンが減ることで、筋力低下やだるいなどの疲労感といった症状も起こります。

■鉄分を摂り過ぎたらどうなる?

では、鉄剤やサプリメントなどで、摂り過ぎてしまったら?

摂取した鉄分が体内で正しく分解されずに、肝臓などの臓器に蓄積。ほうっておけば肝機能障害、悪化すると糖尿病や神経障害などを発症することも。わかりやすい例えとして、「鉄は酸素にさらされると錆びるが、同様のことが体内でも起きている」という表現があります。

ちなみに厚生労働省は、代謝などによる鉄の損失量と食品からの吸収率を考慮して、日本人が1日の食事から鉄を補う量は、大人の男性では7.5mg/日、月経のある女性では10.5mg(月経のない女性:6.5mg)を推奨。妊娠中には、妊娠初期で8.5~9.0mg/日、妊娠中期・末期で21.0~21.5mg/日を摂取することとしています。

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